沖縄おうちリゾート | 沖縄長期滞在のための情報サイト

ウンケーってナニ? 意外と知らない沖縄的お盆(その1)

内地に暮らす人たちにとっては、今年もすっかり終了した感のある“お盆”ですが、沖縄では旧暦7月13日、14日、15日の3日間(地域によっては16日を加えた4日間)がお盆本番。旅行や長期滞在などがこの期間に当たると、ちょっと買い物しようと思って入ったスーパーがごった返していたり(レジは長蛇の列!)、行きたいお店が臨時休業していたり、沖縄の友人とスケジュールが合わなかったりで、何気に不便なことも多いもの。では、沖縄の皆さんはお盆に一体ナニをやっているのでしょうか?

沖縄のお盆

そもそもお盆とは、1年に1度この世に帰っていらっしゃるご先祖様を供養する行事で、「祖先崇拝」が根強く浸透している沖縄では、数ある年中行事のなかでも、最もビッグなイベントのひとつ。この期間はおうちに滞在される“ウヤファーフジ(ご先祖様)”をご接待するために、ごちそうを用意したり、親戚廻りをしたり、深夜にウチカビ(あの世のお金)を燃やしたり、目が回るほど忙しいようです。

準備期間から解説しますと、まずは旧暦7月7日にタナバタ(七夕)といって、お墓参りをします。これは「今年もお盆を迎えますので帰ってきてくださいね」とご先祖様に案内をかけるためで、もちろん墓掃除がセットにな

っています。沖縄のお墓は個人墓でもそれなりに大きいし、暑い盛りの作業なので草を刈るだけでもかなり体力を消耗するとか。

お盆が近づくと、お供えに必要なものを揃えます。スイカ、バナナ、パイナップルなどの果物や仏花、葉の付いたショウガ、グーサンウージ(サトウキビの杖)、ソーローメーシ(メドハギの箸)、ガンシナ(お土産を頭に載せるためのドーナツ型のクッション)などなど、アイテム数はゆうに十数点。より形のいいものを求めたり、値段が折り合わなかったりすると、何軒もお店を回ることになります。果物が一気に値上がりしたり、食べられないほど青い未熟なものが山になって売られていたりするのもお盆のためです。

そして、いよいよ迎える本番、お盆初日をウンケー(お迎え)といい、仏壇や位牌、香炉の掃除なども終らせ、おうちの中をすっかりきれいにしたところで、門で迎え火を焚いてご先祖様をお迎えします。もちろん、この時までに仏壇の供え物も完璧に仕上げておきます。

この日のお供え物としては、ウンケージューシー(豚肉やシイタケなどを入れた炊き込みご飯)とウサチ(キュウリなどの酢の物)を用意するのが一般的。なので、帰ってきたご先祖様に手を合わせた後の夕飯にはジューシーをウサンデー(供えたものを下げていただくこと)するわけです。

家族みんなでご先祖様をお迎えして、ごちそうを食べる。これが沖縄のウンケーなのです。→「意外と知らない沖縄的お盆 その2」に続く

 

 

 

 

by
在京時は主に旅行雑誌(国内外、特にオーストラリア、韓国、香港)、オートバイ雑誌、競馬雑誌などの原稿を執筆。『優駿』(日本中央競馬会)に連載。著書に『風そよぐ朝、茜さす午後―サラブレッドの休日 』(光村推古書院)。沖縄移住後は地域史の編集が本業で、その他媒体にも寄稿。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です