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ウークイはお盆のハイライト  意外と知らない沖縄的お盆(その2)

前回は沖縄のお盆初日であるウンケー(お迎え)をご紹介しましたが、今回は翌日以降のスケジュールです。

まずはナカヌヒ(中の日、中日)。お家にはすでにご先祖様がいらっしゃいますので、朝ご飯、昼ご飯、おやつ、夕ご飯とイチミ(生き身)の人間と同じようにお供えします。お昼には冷やし素麺や素麺の汁、おやつには金時豆を甘く煮て冷やしたぜんざいや、蒸したサツマイモ、白玉団子に砂糖水をかけたものなど、甘いものを作ってお供えする家が多いようです。

また、この日は皆さん親類縁者の家を回って、それぞれの家の仏壇を拝んで回ります。多い人では十数軒も回るそうで、この時、お中元的に品物を持っていき、仏前に供えるのがパターン。内地のデパートなどでは8月半ばに陰も形もなくなっているお中元特設コーナーが、沖縄では旧盆いっぱいまで撤収されないのはそういうわけです。

さて、明けてお盆最終日には、あの世にお帰りになるご先祖様をお送りするウークイ(お送り)を行います。これは一連のお盆行事の中でもハイライトともいえるパートで、このときにはできるだけ家族揃って、大人数で賑やかに行うのがいいとされています。

またウークイは、あまり早く終えてしまうと「ご先祖様を追い返すようで具合が悪い」ので、できるだけ夜遅い時間まで引っ張ります。眠くなってもガマン、ガマン!

ウークイの具体的な手順ですが、あらかじめカマボコや三枚肉、天ぷら、ごぼうの煮物などの肴を奇数種類と奇数個の餅をセットにして大皿や重箱にいれ、供えておきます。これは、あの世に帰るご先祖様にウチカビと呼ばれるお金を送金するためのものです。仏壇の前に水を張った大きい鉢などを用意してウチカビに火をつけ、「ご先祖様、来年もまた帰ってきてくださいね」と唱えながら燃やすことで送金できるんだとか。ウチカビはかなり派手に燃えるのですが、これで「ああ、今年もお盆が無事終ったなあ」と思うんだそうです(正確にはこの後、家の外で最後のお見送りをします)。

ここからはお供えしてあった料理などを家族みんなで食べてから、飾ってあった提灯などを片付け、仏壇の果物やお供えの品などを集まった人たちに分けて解散となります。

というわけで、一般的なウチナー(沖縄)のお盆の流れをみてみましたが、かなり大変であることがおわかりいただけたかと思います。移住者、長期滞在者である私たちも、「お店が閉まって不便!」などと思わず、沖縄の人々が連綿と受け継いできた「ご先祖様を思う美しい心」に敬意を払いたいものです。

なお旧盆期間には、ご先祖供養の一環としてエイサー(念仏踊り)を行ったり、綱引きを行ったりする地域もありますので、まずはそちらから沖縄的お盆を覗いてみてはいかがでしょうか? 「青い海」だけではない、沖縄の深い部分がみえてくるかもしれませんよ。

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在京時は主に旅行雑誌(国内外、特にオーストラリア、韓国、香港)、オートバイ雑誌、競馬雑誌などの原稿を執筆。『優駿』(日本中央競馬会)に連載。著書に『風そよぐ朝、茜さす午後―サラブレッドの休日 』(光村推古書院)。沖縄移住後は地域史の編集が本業で、その他媒体にも寄稿。
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  1. ピンバック: http://vioglichfu.7m.pl/

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